嬉しいニュースが入りました。コロナのために2020年の4月から国境を封鎖していたニュージーランドが、ついに今年から国境を開けて海外居住のニュージーランド人や外国人の入国を徐々に許可するというのです。そして先日、そのステップと内訳が次にように発表されました。
ステップ1:2月27日11:59pm (NZ時間)から、オーストラリアに住むNZ市民と永住権所持者
ステップ2:3月13日11:59pm(NZ時間)から、他国に住むNZ市民と永住権所持者、スキルドワーカー、ワーキングホリデー
ステップ3:4月12日11:59pm(NZ時間)から、留学生5000人と有効なビザをすでに所持していて、入国条件を満たしている他国の人々
ステップ4:7月 オーストラリアからの渡航者、ビザ無し渡航が出来る(Visa Waiver visitors)に該当する国からの渡航者、ワークビザ
ステップ5:10月 全ての国の旅行者、学生ビザ他(国外からのビザ申請が可能になります)
この留学生5000人に関しては追って内訳も発表され、語学学校で学びたい生徒にも1000人の枠が与えられました。「なーんだ、たった1000人か」と言いそうになって私はハッとあることに気づきました。ニュージーランドではこの2年間の間に300近くあった語学学校はどこも苦戦してきており、国境が開き留学生が入れるようになるまで学校を閉じているところもあります。エバコナはラッキーなことに文部省からニュージーランドの高校の国家試験NCEAのレベル1をオンラインで教えることが認められ、去年は完全にオンラインでニュージーランドの高1コースである「高校留学準備コース」のみを辛うじて続けることができました。その生徒さんたちが1月末に無事に卒業してオンラインでプライズギビングをしたことは先月の第1便でお話ししましたね。
今年も3月末から22人の新しい生徒さんを迎えてこのコースはスタートします。もちろん最初はオンラインとなりますが、今回の政府の発表で、今年は生徒さんたちがニュージーランドに入国してエバコナのキャンパスでコースを勉強することができそうだという希望が出てきました。1000人の枠がどのような仕組みか今はまだはっきりしないのですが、エバコナの生徒がそれに該当しなかったとしても日本はビザなしでニュージーランドに入国できる国の一つですから、7月には入国できることになりそうです。
去年1年間オンラインでコースをしてみて、私たちが一番歯がゆく感じたのは通常でしたら毎週行うはずのアクティビティーを通した体験教育ができなかったこと。そのせめてもの穴埋めとして実施した乗鞍岳でのキャンプはとても好評でしたが、そこでも体験教育がいかに大事かということを私たちは痛感しました。
英語には「Learning by Doing」という表現があります。「行動して学ぶ」とでも訳すのでしょうか。昔、ある人から聞いた話で日本の塾で教えていたとき河について大変詳しい少年を教えたのだそうです。その少年は河ついてはその流れ方や石のことや何でも知っていたのだそうですが、「河によく行くの?」と聞くと「行ったことがない」と言ったのでびっくりしたそうです。私はその子が河の水の冷たさやその流れの速さを実際に経験したら本当に感動するだろうなーと想像しました。そしてその彼が持っている河に関する知識は実際に河に行って初めて本物になっていくことでしょう。
英語も同じです。日本の学校で習っていた時には生活に結びつかなかった英語がニュージーランドに来たとたん ”Hello! I am Eriko from Japan” などと言ってホームステイで自己紹介したり、お店で” How much?” などと聞かねばならなかったりするうちにそれはまさに「生きた英語」になっていくのです。
2022年2月26日
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